現役の面接官がこっそり教える面接必勝法　～オンライン面接のコツ～

　私は、仕事の一環で面接官として、多くの応募者と面接をしてきました。面接官としてではなく、面接を受ける人の模擬面接や対策などのサポートも行なっています。
　オンラインでの面接での必勝法についてお話しします。オンラインでの面接は、対面での面接とは異なる点があります。以下のポイントを参考にして、オンラインでの面接に臨みましょう。

事前準備のポイント

オンライン面接での準備に必要なことは、以下のようなものがあります。

インターネット環境の確認

オンライン面接では、音声や画像の遅延や乱れ、ノイズなどのトラブルを防ぐために、安定したインターネット環境が必要です。Wi-Fiや有線LANなどの回線を利用し、事前に通信速度や接続状況をテストしておきましょう。

利用ツールの確認

オンライン面接では、ZoomやTeams、SkypeなどのWeb会議システムを使います。企業から指定されたツールを事前にダウンロードし、アカウントやプロフィールの設定、起動や動作の確認をしておきましょう。

必要な機材の準備

ビデオ通話のできるデバイス（パソコン、スマホ、タブレットなど）が必要です。パソコンの場合は、ウェブカメラやマイク、イヤホンなどの周辺機器も用意しましょう。スマホの場合は、スマホスタンドなどで固定しておきましょう。

場所・背景・周辺環境の確認

　静かで明るい場所を選び、背景はすっきりとさせましょう。窓や照明の位置や角度にも注意し、自分の顔がはっきりと映るようにしましょう。外の音や家族の声なども気を付けましょう。当日のご家族の予定なども確認しておく方が良いです。

服装と身だしなみの確認

服装と身だしなみは重要です。対面面接と同じく、清潔感のあるビジネススタイルの服装を選びましょう。髪型やメイクは整え、アクセサリーは控えましょう。

カンペや書類の準備

履歴書や職務経歴書、志望動機や自己PRなどのメモを用意しておくと便利です。パソコンの画面や目の前に貼り付けておきましょう。ただし、カンペを見るときは目線をずらさないようにしましょう。これがあることで落ち着いて対応できるようになります。

オンライン面接での準備に必要なことについてでした。オンライン面接は、事前の準備が成功のカギとなります。

面接中のポイント

オンライン面接中に気をつけることは、以下のようなものがあります。

カメラと目線

カメラと目線を合わせることが大切です。カメラは目線の高さに設置し、画面ではなくカメラを見るようにしましょう。カメラと目線が合わないと、相手に不誠実や興味がないという印象を与えてしまう可能性があります。

表情と声

表情と声が印象に大きく影響します。笑顔やうなずきなどの表情を忘れずに行いましょう。また、声ははっきりと大きめに話しましょう。話す速度は遅めにし、伝えたいポイントを明確にしましょう。表情や声が小さかったり、早口だったりすると、相手に不安や緊張を感じさせてしまう可能性があります。

トラブル対応

通信や機器のトラブルが発生することがあります。トラブルが起きたときは、パニックにならずに落ち着いて対応しましょう。相手に状況を伝え、対処方法を提案し、謝罪は適度にすることが大切です。

オンライン面接中に気をつけることは、前述したように、通信環境や機器の準備、服装や背景、表情や声などが重要です。また、以下のようなポイントも成功のために意識しておきましょう。

自己紹介や志望動機などの基本的な内容をしっかりと伝える

ンライン面接では、対面面接よりも相手の印象や反応が分かりにくいことがあります。そのため、自分の経歴や能力、企業への関心や適性などを明確に伝えることが大切です。自己紹介や志望動機などの基本的な内容は、事前にメモやカンペを作っておき、面接中に見ながら話すこともできます。ただし、カンペを見るときは目線をずらさないようにしましょう。

質問に具体的かつ簡潔に答える

質問に答えるときに具体的かつ簡潔に答えることが重要です。具体的に答えることで、自分の経験や実績をアピールできます。簡潔に答えることで、相手の興味や注意力を保てます。長く話しすぎると、相手に退屈や不快な印象を与えてしまう可能性があります。質問に答えるときは、自分の言いたいポイントをまとめて、話す前に頭の中で整理しておきましょう。

面接官に質問する

面接の後半に面接官に質問する機会があるケースが多いです。面接官に質問することで、自分の企業や職種への関心や意欲を示すことができます。また、面接官の回答から、企業の雰囲気や環境、仕事の内容ややりがいなどを知ることができます。面接官に質問するときは、事前に調べられることや、面接中にすでに聞かれたことは避けましょう。自分の志望動機や適性に関連することや、面接官の経験や意見に関することなどがおすすめです。

コミュニケーション

オンラインでの面接における最も重要なポイントは、コミュニケーションだと思います。オンラインでの面接では、音声や画像のトラブルや遅延などが起こりやすく、相手の反応や感情が分かりにくいことがあります。そのため、話すときははっきりと伝えること、聞くときはしっかりと確認すること、質問や回答をするときは簡潔にまとめることなどが大切です。また、目線や表情などのノンバーバルなコミュニケーションも意識することが必要です。オンラインでの面接で、自分の魅力や能力を相手に伝えるには、コミュニケーションが鍵となります。

オンライン面接中に気をつけることと成功のポイントについてでした。オンライン面接は、対面面接とは違う難しさがありますが、事前の準備とコミュニケーションの工夫で、自分の魅力を伝えることができます。

面接後のポイント

オンライン面接後に必要なことは、以下のようなものがあります。

感謝のメールを送る

オンライン面接後は、面接官に感謝のメールを送りましょう。インビテーション届いているメールアドレスなどにお送りできると思います。メールでは、面接の日時や内容を簡潔に振り返り、自分のアピールポイントや志望度を再度伝えましょう。また、面接中に聞き忘れたことや気になることがあれば、質問しても構いません。メールは面接の翌日までに送るのが望ましいです。

面接の振り返りをする

自分の受け答えや表情、声のトーンなどを振り返り、改善点や課題を見つけましょう。オンライン面接では、別デバイスの録画機能（録音）を使って自分の映像を確認することができます。録画した映像を見て、自分の印象やコミュニケーションのスキルを客観的に評価しましょう。次の面接に向けて、どのように対策をするか具体的に考えましょう。

次の面接に備える

次の面接に備えることも大切です。次の面接は、オンラインであるか対面であるか、どのような内容になるか、どのような質問が聞かれるかなどを事前に確認しましょう。また、オンライン面接で得たフィードバックや反省点を活かして、自分の強みや志望動機、自己PRなどをブラッシュアップしましょう。オンライン面接での経験を活かして、次の面接に臨みましょう。

オンライン面接後に必要なことについてでした。オンライン面接は、事後のフォローや反省が重要です。オンライン面接後に必要なことをしっかりと行って、自分の魅力を伝えることができます。